創業者のお話し（49日を終えて）

公開日：2023年08月16日カテゴリー：新着情報タグ：

前HPのブログ（アメブロ）に書いていたものですが、
私（社長）の、親父（創業者）への想い、会社への想いが
ちゃんと書かれていたので、現在のHPのブログにも書き写します。
5年前のお話しになります。ご了承ください。

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平成３０年５月３日にナグモ産業の会長である私の父が亡くなり
先日、４９日が終わりました。

皆様のおかげで、
立派な通夜、告別式をあげることが出来ました。
たくさんの生花、弔電、ありがとうございました。
たくさんの方々に、
通夜、告別式に来て頂きまして、ありがとうございました。
　
父は、2月中旬くらいから、腹痛を訴え、4/9に検査入院を行い、
4/16には、すい臓がんということがわかりました。
一時は、本人の意思により、抗がん剤治療も始めましたが、
体力の衰弱が著しく、途中で断念し、
痛みの緩和ケアを行ってきました。母は、ずっと病院に泊まり込みでした。
5/2医師に、「もう危ないかもしれません」と言われ、
仕事の都合もつきましたので、その夜、私も病室に泊まることにしました。
そして、日付をまたいだ、5/3の0:21
母と私が、父の手を握る中、父はこの世を去りました。
　
振り返ってみると、私は、父によって、いろいろな経験をさせていただきました。
私は、日大理工物理学科の出身ですが、卒業するにあたり、父に、
「私が会社を継ぐ必要ある？」と聞いたところ、
「継ぐ必要はない」と言われましたので、
私は、ネットワークエンジニアという、異業種の世界を経験することができました。
入社から３年半後に、父が、肝炎で入院し、その時は、もう危ない、ということで、
１７年前、ナグモ産業への入社を決意しました。
　
その半年後に、父の勧めにより、市川商工会議所青年部に入会し、
昨年度（平成２９年度）は、会長という役職を経験することができました。
たくさんの時間を使い、父である会長、そして、社員の皆様にも
ご迷惑をおかけしましたが、会員数８７名の、会社の社長が集まった組織を、
トップとして運営するという、本当に貴重な経験をさせていただきました。
　
１７年前にナグモ産業に入社し、４年後には、社長に就任いたしました。
その時、私が３０歳、父が６０歳、
父も代表権を持つとはいえ、早い社長交代だったと思います。
この４年後、リーマンショックにより、業績が下がり、
社員の給与も下げざるを得なくなり、そして、組合ができました。
１０ヶ月でその組合は無くなりましたが、
その年、１４人もの社員がやめて行きました。
外部の人に話すネタとしては、非常に恥ずかしいお話なのですが、
この経験は、２代目のボンクラな私にとっては必要でした。
社長として、このような出来事を経験し、
私は、２度と、このようなことがないよう
この会社を必ず、良い会社にしようと、心に誓いました。
強い会社を作り、社員を幸せにする会社を作ろうと決めました。
　
大企業である３Mの言葉に、
「キャプテン、血が出るまで舌を噛む」
という言葉があります。
権限委譲する時に、ブレずに人を育てる姿勢を、
保ち続けるための言葉になります。
父は、私を、まさにこのような思いで育ててくれた、
本当にかっこいいオヤジでした。
　
ナグモ産業の経営理念は、
「困った時のナグモ産業」
になります。
私が１３年前に社長になり、
８年前に、経営理念として、制定いたしました。
この経営理念は、私が考えて作ったものではありません。
ナグモ産業は、どのような精神によって、支えられているのか、
会長である父や、３０年務めている専務に
聞き取りをしながら、作成しました。
　
ナグモ産業は、お客様から、
「最後の神頼み」
として、仕事を受注していることが多くありました。
お客様が困った時に、
「ナグモ産業だったらなんとかしてくれる」
と思い、仕事を頼んできたのです。
さまざまな困難な仕事に対して、懸命に取り組み続けた結果、
「困ったときのナグモ産業」
という言葉が、お客様から生まれ、信頼を得てきました。
だからこそ、どんな困難な仕事にも取り組んでいく、
それにより、技術、対応力が高まっていく。
　
創業者、父の精神を受け継ぎ、
ナグモ産業を一層発展させていきます。
今後ともナグモ産業を宜しくお願いします！